2013年1月25日金曜日

とっておきの言葉

講話朝会で一つの言葉の重みについて考えました。
はじめに「ひとつの言葉」という詩を紹介します。

     ひとつの言葉

ひとつの言葉で けんかして
ひとつの言葉で 仲直り
ひとつの言葉で 頭が下がり
ひとつの言葉で 心が痛む
ひとつの言葉で 楽しく笑い
ひとつの言葉で 泣かされる
ひとつの言葉は それぞれに
ひとつの心をもっている
きれいな言葉は きれいな心
やさしい言葉は やさしい心
ひとつの言葉を 大切に
ひとつの言葉を 美しく

人はたった一言で傷つけられたり、たった一言で励まされたりするものです。
中学2年生のクミは担任の先生の一言によって、それまでの荒れた生活から立ち直ることができました。
クミは、はじめ授業をなまけ、掃除もせず、注意されると反抗していました。
しかし、先生の言葉がクミを変えました。
はじめは先生に反抗していたクミでしたが、卒業するときこんなことを話しました。
「これまで頑張れたのは、先生のおかげだよ。掃除をさぼって注意されたとき、私が『うるせーんだよ、かまうんじゃねーよ。』って反抗したよね。そのとき、先生がなんて言ったか覚えてる?・・・あれ忘れないよ。」

そして、最後にクミはこんなふうに付け加えました。
「先生が『○○○・・・・・・・』って言ったんだ。それを言われたときは嬉しくて、家に帰って一人で泣いたんだ。大事に思われているんだなって。だから私、まじめに頑張れたんだよ。」

どんな言葉がクミの心を変えたのでしょうか。自分だったらこんなことを言われたら変わるかもしれないということで考えてみましょう。

生徒が考えた言葉をいくつか紹介します。
○「先生はいつでもクミの見方だから」と言って卒業までずっと親のように見守っていた。
○「かまうにきまってるよ。クミは私の大事な生徒だから」
○「クミに幸せになって欲しいからだよ」

自分の一言が人の一生を左右することもあります。「とっておきの言葉」がかけられる人になりたいですね。

講話朝会
クミへの言葉をかんがえています








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