2013年9月4日水曜日

健 苑(けんえん)

 5月のある日、校庭のバックストレート付近で石の一部が頭を出しているのを、3年生の健太君が見つけました。そのままにしておくのは危ないと思い、掘り出そうと土を取り除きましたが、いくら掘っても取り出すことができません。その場はあきらめ、あとで堀ることにしました。6月になって、健太君と紫苑君の2人は、ツルハシやスコップを使い、30分ほどかけ、やっとの思いで掘ることに成功しました。石は100㎏はあろうかという大きなものでした。
 本校の校庭は、開校した昭和50年に整備されました。当時、雨が降ると校庭から校舎の周りまで田んぼのようになってしまい、靴底に土がつき、ときには靴を取られてしまうことがあったそうです。きれいな新校舎の玄関も泥だらけになってしまい、毎日の掃除が大変だった。そこで、早く固めるためにダンプカーで何台もの砂利を入れてもらい、保護者の皆さんが道具を持ち寄って平らにならしたそうです。
 今回出てきた石は、そのときに埋め立てられた物のようです。校庭の真ん中から出土した大きな石は、記念として玄関前に飾ることにしました。発掘した健太君と紫苑君の2人の名前から「健」と「苑」の1文字ずつをもらい、「健苑(けんえん)」と名付けました。
「健」は健康な心と体、「苑」は人々が集まるところを意味します。いつまでも心身ともに健やかな人が集う場所、それが三田川中学校であるという願いを込めました。
 9月4日(水)にプレートを設置しましたのでご覧ください。2人が掘ってくれた石が、校庭や校舎内に明るく元気な声が響く、活気あふれる学校のシンボルになればと思います。
 
 

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